研究課題/領域番号 |
08401017
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 城 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80127315)
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研究分担者 |
増田 真 京都大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (10238909)
田口 紀子 京都大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (60201604)
廣田 昌義 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40012421)
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キーワード | フランス文学 / 病理 / 精神医学 |
研究概要 |
基盤研究(A)(2)「フランス文学における心と体の病理―中世から現代まで」は4年間の計画で発足し、定期的に研究会合を開き、発表と討論を重ねてきた。今年度はその最終年にあたるので、各自の発表した主題について原稿を執筆し、それを基にしてさらに討論する形で問題の深化を図った。文学と病理の関係は複雑で、討議を経ても体系化、理論化することはできなかった。けれども、9名の研究分担者が意欲的に取り組んだため、特に小倉孝誠氏の「19世紀フランスにおける病理」松村博史氏の「バルザックと病理学」をめぐっては、時代の文脈をふまえて突込んだ議論が展開された。これらの成果については別途印刷中の成果報告書(205ぺージ)に見るとおりである。今後可能なら若干の修正を加えた上で研究成果刊行の助成を申請し、共著として出版したいと考えている。なお廣田昌義氏はすぐれた発表をしたにもかかわらず(「モンテーニュと病気」)都合により同報告書に記載することができなかった。
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