研究課題/領域番号 |
08401018
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
倉智 恒夫 千葉大学, 文学部, 教授 (20062614)
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研究分担者 |
木下 豊房 千葉大学, 文学部, 教授 (40009692)
内間 直仁 千葉大学, 文学部, 教授 (90009704)
南塚 信吾 千葉大学, 文学部, 教授 (50055315)
前田 彰一 千葉大学, 文学部, 教授 (70023596)
水之江 有一 千葉大学, 文学部, 教授 (90009598)
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キーワード | 多文化主義 / カナダ / ケベック / 文化的アイデンティティ / Multiculturalism |
研究概要 |
多民族集団多文化社会に於ける民族的アイデンティティを保持育成しながら、民族文化の共生共存をはかるうえに多文化主義(Multiculturalism)の文化政策は重要な役割を果たすはずである。本研究では、これまでの研究過程で築き上げてきた国際的なネットワークを介して、世界各地域の研究者を招き、さまざまな民族文化の多元的側面を観察調査する試みを続けている。本年はカナダを中心として、平成8年5月29日にケベックの日系作家Jerry Shikatani.を招き、カナダの多文化文学について講演と共同研究を行った。また7月12日には、ケベック・マギル大学Darco Suvin教授を招き、カナダの民族文化研究の現状について研究会を持った。12月17日には、カナダ・マニトバの作家Robert EnlightによるManitoba Culture as a Centre of Transmodernism、オタワ大学John Moss教授によるEnduring Dreams:An Exploration of Arctuc Landscapeと題する講演会・研究会を開催した。また平成9年2月27日にはカナダ・アルバ-タ大学Rae MacDonald女子によるカナダ・エドモントンについて、さらにはアルバ-タ大学文芸学部長Patiricia Clements博士によるCanadian Women Writingと題する講演・研究会を開催した。なお3月26日には、カナダ・モントリオール大学教授Michel Pierssens教授を招き、Quebec Literature Todayと題する講演会・研究会を開催する。カナダ・ケベックは先年1995年10月にカナダからの独立主権と経済的パートナーを要求するレフェレンダムを挙行し、50.6%対49.4%という僅差で分離独立を見送った。これらの講演会・研究会を通して、運動はなお存続拡大していることを知るとともに、その行方を探ることが目下の課題である。
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