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1996 年度 実績報告書

X線分光観測による銀河・銀河団の高温プラズマの進化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08404010
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京都立大学

研究代表者

大橋 隆哉  東京都立大学, 理学部, 助教授 (70183027)

研究分担者 山崎 典子  東京都立大学, 理学部, 助手 (20254146)
政井 邦昭  東京都立大学, 理学部, 助教授 (80181626)
キーワードX線天文学 / 銀河 / 銀河団 / 高温プラズマ / X線検出器
研究概要

本年度は研究の1年目にあたる。「あすか」衛星による銀河・銀河団のホットプラズマの観測的研究、エネルギー分解能の優れた新しいX線検出器の開発、高温プラズマに関する理論的研究などを幅広く進めた。「あすか」の観測としては、楕円銀河や明るい銀河団のマッピング観測を精力的に進めるとともに、データ解析のための新しい手法の開発を行なった。この新しい手法を応用することでペルセウス座、乙女座銀河団などの大規模な銀河団の温度構造と元素分布が高い精度で解明される見通しである。また楕円銀河NGC4636の回りに大きく広がったX線放射が発見された。検出器の開発関係では、ASTRO-E搭載カロリメータ用のフィルターホイールのプロトモデルの製作と、希釈冷凍機の製作を行なった。フィルターホイールは100μm厚と300μm厚のベリリウム、透過率1%および10%の中性フィルターなどを備えカロリメーターに入射するX線フラックスを制御するものであり、満足できる性能のものが作られた。希釈冷凍機は検出器を50mK以下に冷やすものでオックスフォード社の冷凍機に、NASAゴダード研究所の方式にならってFETボックスを取り付ける、線源のon/offをするなどの改良を加えた。また銀河団のホットプラズマやダ-クマタ-の平衡状態での分布関数の理論的検討を行ない、ガスの方がダ-クマタ-よりも広がった分布を示すための条件について研究を行なった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Honda,H.他: "Detection of a Temperature Structure in the Coma Cluster with ASCA" Astrophys.J.Letters. 473. L71-L74 (1996)

  • [文献書誌] Ohashi,T.他: "The Gas Imaging Spectrometers on Board ASCA" Publ.Astron Soc.Japan. 48. 157-170 (1996)

  • [文献書誌] Xu,H.他: "ASCA Observation of the Poor Cluster of Galaxies AWM7" Publ.Astron.Soc.Japan. 49. 9-16 (1997)

  • [文献書誌] Masai,K.: "Effect of Iron Ionization Balance on X-ray Spectral Analysis" Astron & Astrophys.(in press). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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