• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

X線分光観測による銀河・銀河団の高温プラズマの進化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08404010
研究機関東京都立大学

研究代表者

大橋 隆哉  東京都立大学, 理学研究科, 教授 (70183027)

研究分担者 石崎 欣尚  東京都立大学, 理学研究科, 助手 (10285091)
山崎 典子  東京都立大学, 理学研究科, 助手 (20254146)
政井 邦昭  東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (80181626)
キーワードX線天文学 / 銀河 / 銀河団 / 高温プラズマ / X線検出器
研究概要

本年度は研究の3年目にあたり、「あすか」衛星による銀河・銀河団のホットプラズマの観測的研究、X線分光検出器の開発、宇宙プラズマに関する理論的研究を幅広く進めた。「あすか」の観測に関しては、近傍の明るい銀河団のマッピング観測を進めるとともに、データ解析のための新たな手法を開発した。特に乙女座銀河団のマッピング観測の結果を精力的に解析し、銀河間ガスの中に特異な高温領域が存在することを発見した。これは銀河団ガスが加熱される過程を教える重要な結果である。一方、2000年打ち上げ予定のASTRO-E衛星に関しては、フィルターホイールのフライトモデルの製作が行われ、フィルターのX線透過率測定を実行した。さらに宇宙研との共同で、高いエネルギー分解能を有するカロリメータの基礎実験を始め、低雑音プリアンプの読み出しを希釈冷凍機(本研究費で購入)に設置することに成功した。した希釈こうした検出器技術の進展を踏まえ、ASTRO-Eに続くX線天文衛星にX線撮像分光装置を搭載するための技術開発も進めた。一方、理論的には銀河団形成過程のsimulationや、銀河団の構造の球対称からのずれをもとに、ダークマターの性質を制限することを検討し、そのモデルをX線観測データに適用した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] N.Y.Yamasaki その他: "X-Ray Study of the Distant QSO PKSO237-233 with ASCA and ROSAT" Publ.Astron.Soc.Japan. 50. 19-24 (1998)

  • [文献書誌] T.Ohashi その他: "ASCA Measurement of Silicon and Iron Abunclances in the Intracluster Medium" Publ.Astron.Soc.Japan. 50. 187-193 (1998)

  • [文献書誌] T.Ohashi その他: "Greatly Extended X-Ray Emisson around the Elliptical Galaxy NGC 4636 Observed with ASCA" Astrophysical Journal Letters. 499. L13-L16 (1998)

  • [文献書誌] T.Ohashi その他: "Discovery of the Central Excess Brightness in Hard X-Ray in the Cluster of Galaxies Abell 1795" Astrophysical Journal. 500. 738-749 (1998)

  • [文献書誌] T.Ohashi その他: "Low-Luminosity X-Ray Active Galactic Nuclei in SO Galaxies NGC 3065 and NGC 4203" Astrophysical Journal. 503. 168-173 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi