研究課題/領域番号 |
08404011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 宇宙科学研究所 |
研究代表者 |
芝井 広 宇宙科学研究所, 共通基礎研究系, 助教授 (70154234)
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研究分担者 |
中川 貴雄 宇宙科学研究所, 次世代探査機研究センター, 助教授 (20202210)
村上 浩 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 助教授 (40135299)
矢島 信之 宇宙科学研究所, システム研究系, 教授 (30200489)
松本 敏雄 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (60022696)
奥田 治之 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (50025293)
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キーワード | 赤外線 / 銀河 / 星間物質 / 星間塵 / 遠赤外線 / 気球望遠鏡 / 星生成 / 赤外線センサー |
研究概要 |
本年度は遠赤外2次元アレイセンサー及び大口径集光鏡の開発をする計画であった。まずアレイセンサーに関しては、Ge:Ga光伝導素子を用いた4×8ピクセルの2次元圧縮型遠赤外線アレイの製作に成功し、波長100〜200ミクロン帯のセンサーとしては最大フォーマットを達成することができた。このセンサーはプリアンプも含めたアレイ全体での量子効率として50%近い値を達成しており、世界の最先端に並ぶ開発成果である。 一方、望遠鏡光学系については、当初50cm以上の大口径集光鏡を製作する計画であったが、軸外し鏡の持つ低放射率性(低雑音性)を生かすためには、集光鏡の全面のうちで周辺部を使用しないように冷却ストップを入れる必要がある。従って50cmの集光鏡の場合、実質40cm程度以下しか使えない。そこで、我々は50cmの集光鏡の外側に外形77cm、内径50cmの超軽量反射リングを設けるた。これによって実質的に直径77cmの集光鏡と同じ効果を期待できると期待される。また、薄型軽量主鏡(口径50cmの軸外し放物面鏡)の結像精度を測定し、波長150ミクロンの遠赤外線の回折限界撮像条件を満たすことを確認した。 上記のように今年度の所期の開発目標はほぼ達成されたといえる。
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