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1996 年度 実績報告書

日口共同気球実験による高エネルギー一次宇宙線の観測

研究課題

研究課題/領域番号 08404012
研究種目

基盤研究(A)

研究機関弘前大学

研究代表者

南篠 宏肇  弘前大学, 理学部, 教授 (00106840)

研究分担者 柴田 徹  青山学院大学, 理工学部, 助手 (70082831)
松谷 秀哉  弘前大学, 医学部, 助手 (30241483)
市村 雅一  弘前大学, 理学部, 助手 (20232415)
倉又 秀一  弘前大学, 理学部, 教授 (10215048)
キーワード宇宙線 / エネルギースペクトル / 大気球観測 / エマルションチェンバー
研究概要

大気球にマルションチェンバーの測定器を搭載して、カムチャッカ半島からボルガ河流域まで160時間程の長時間観測を、平成8年7月に2回行い、共に無事回収した。回収されたチェンバーの解体を、モスクワのレベデス研究で、日本側から3人が参加して行い、また原子該乾板とX線フィルムの現像は、日本の宇宙線研究所で、ロシア側から2人が参加して行った。現像した乾板とフィルムは日本とロシアの双方で分担し、現在解析中である
日本側では、チェンバー中のカロリメーター層で起こった約1000発のガスケードを最下層のX線フィルム上で検出した。またターゲット層ではジェネラルスキャンにより、約20発の衝突直下の多重発生事例を検出した。カスケードについては顕微鏡を使って、下層から上層の衝突点まで追跡を行わなければならいが、この作業には多大の労力と時間を要し1000発もの追跡は無理であるため、顕微鏡(現有)、精密ステージ(重点領域研究で購入)およびコンピュータ(本研究費補助金で購入)を組み合わせた半自動追跡装置を開発した。これにより、追跡すべき飛跡すべき飛跡の位置が精度良く予想され、また自動的に予想位置までステージが移動してくれるので、追跡作業における大幅な省力化が可能となった。現在この装置を使い飛跡を上層へ追跡中であり、ほぼ半分の深さまで追跡が終了している。
一方重粒子の飛跡が直接写るスクリーンタイプフィルムを使い、大型ステージと画像処理装置を組み合わせた装置により各層50万程のスポットから、実際の重粒子飛跡を同定し衝突点を探索させる自動解析システム(コンピュータは本研究費補助金で購入)を開発した。
またその他、電荷決定法・エネルギー決定法など、解析面での新しい方法の開発も行った。これらについては1997年、南アフリカで行われる宇宙線国際会議で報告する予定である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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