研究課題/領域番号 |
08404013
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
延與 秀人 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30213606)
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研究分担者 |
千葉 順成 高エネルギー加速器研究機構, 助教授 (50126124)
舟橋 春彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00283581)
村上 哲也 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50219896)
政池 明 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40022587)
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キーワード | φ粒子 / カイラルシンメトリー / 核物質 / 媒質効果 / 電子陽電子対 / 不変質量分布 |
研究概要 |
平成9年6月に最初のphysics runを行なった。このビームタイムではφ→K^+K^-チャンネルにフォーカスしてデータ収集を行なった。プレリミナリーな解析を行ない、K粒子を選別しφ粒子の同定に成功した。検出器の校正など未完の部分が多い為、質量分解能は充分でないが、原子核ターゲット領域に生成される(実験室系での運動量の小さい)φ粒子の同定としては世界で初めてである。結果を平成9年12月に筑波大学で行なわれた国際会議、Quark-Matter97において発表した。 平成10年2月には、最後の電子同定用検出器、後段ガスチェレンコフカウンターと後段電磁カロリメータがインストールされ、スペクトロメーターとして最終的に完成した。 平成10年3月に、φ→e^+e^-とφ→K^+K^-の両チャンネルでのデーター収集を開始した。この時点ではトリガーは2nd-levelまでを導入し動作を確認した。このトリガーの導入に当たっては、ハードウェアー記述言語、VHDLを導入しField Programable Gate Arrayを駆使し粒子の運動量と飛行時間相関からK粒子対を選択的に選ぶ試みが成功している。 平成10年4月からはq3rd-levelトリガーを含めた最終データー収集ストリームが導入され本格的なデーター収集を開始する。
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