研究課題/領域番号 |
08404020
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
谷口 雅樹 広島大学, 理学部, 教授 (10126120)
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研究分担者 |
城 健男 広島大学, 大学院先端物質科学研究科, 教授 (20093487)
島田 賢也 広島大学, 放射光科学研究センター, 助手 (10284225)
佐藤 仁 広島大学, 理学部, 助手 (90243550)
生天目 博文 広島大学, 放射光科学研究センター, 教授 (10218050)
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キーワード | 共鳴逆光電子分光 / 遷移金属元素 / 希土類元素 |
研究概要 |
本研究では、軟X線領域での逆光電子分光装置を開発・整備し、遷移金属元素および希土類元素の内殻電子励起領域における共鳴逆光電子分光実験の開拓、ならびに、共鳴逆光電子放出の理論構築を目指す。昨年度までに分光装置を納めるための超高真空槽の製作、排気系の整備、電子銃の設計が完了した。 本年度は、まず昨年度に設計した電子銃の立ち上げ・整備を行った。電子銃に用いているレンズ系、引き出し電極、カソードに印可する電圧の最適化を行うことにより、平行電子線の取り出し、および、共鳴逆光電子スペクトルの測定に充分な電流値を得ることに成功した。 平行して球面不等間隔回折格子の組み込みを行い、He-Neレーザーを用いた光学系の調整を行った。また、光検出器の駆動および信号処理の整備も平行してすすめた。NI社のLabViewを用いて駆動および信号処理プログラムを作製し、光検出器の組み込み後、駆動試験を行ったところ、高精度で制御できることを確認した。また、光検出の試験は、希ガスの線スベクトルを用いて行い、光の検出に成功、プログラムも正常に動作していることを確認した。
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