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1996 年度 実績報告書

建設系構造物を対象としたセミ・アクティブ振動制御の制御則の開発と実験的検証

研究課題

研究課題/領域番号 08405034
研究機関東京大学

研究代表者

藤野 陽三  東京大学, 工学系研究科, 教授 (20111560)

研究分担者 ワイルド クリストフ  東京大学, 工学系研究科, 講師 (70280930)
木村 吉郎  東京大学, 工学系研究科, 助教授 (50242003)
阿部 雅人  東京大学, 工学系研究科, 講師 (60272358)
キーワード磁性流体 / TLD / TLCD / 摂動解 / 最適制御 / 加振実験
研究概要

磁界を受けると体積力が生じる磁性流体を用いた液体管ダンパー(TLCD)ならびに同調液体ダンパー(TLD)についての研究を行った.研究内容ならびに成果は以下の通りである.
(1)磁性流体を用いた液柱管ダンパー(TLCD)のセミアクティブ化とその制御則の開発
U字管内に入れる磁性流体に変動磁界を加えて,TLCDをより効率的にする振動制御装置を対象にその制御則を考究した.減衰制御法としてはオリフィスを用い,オリフィスの開口率を流体速度がゼロとなる(静止する)際にのみ変化させる方式とした.このことはオリフィスの制御に必要なエネルギーが非常に小さくなることを意味する.構造物_+TLCD系の自由振動の摂動解から,その静的制御を導き,その有効性をシミュレーションの上から検証した.
(2)磁性流体TLDの基本特性に関する実験的研究
矩形容器TLDに磁性流体を入れ,容器外側に置いたコイルから磁界を作用させる装置を作成し,TLD自身の流体力(パッシブ時,アクティブ時)を計測した.また1自由度系の構造物にこのTLDをのせ,その制振効果をパッシブ時,アクティブ時において実験的に求め,アクティブ化(セミアクティブ化)することにより制振効果が向上することを明らかにした.なお,アクティブTLDの制御則としてはバンバン制御により磁界を作用させた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木村周二・阿部雅人・藤野陽三: "可変オリフィスを利用したセミアクティブ同調液柱管ダンパーの制御則" 構造工学論文集(土木学会). 43(印刷中). (1997)

  • [文献書誌] S.Kimara,M.Abe,Y.Fujino: "Semi-Acive tuned Liquid Column Damper with Variable Orifice Openings" 第3回MOVIC国際会議議事録. 7-15 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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