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1998 年度 実績報告書

超高温用複合材料のマトリックスとしてのニオブ固溶体合金の評価

研究課題

研究課題/領域番号 08405045
研究機関東北大学

研究代表者

花田 修治  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (10005960)

研究分担者 村山 洋之介  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (60111308)
吉見 享祐  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (80230803)
キーワードニオブ合金 / 超高温材料 / 複合材料 / 強度
研究概要

821784
Nb-TaとNb-Mo単結晶の降伏応力の温度依存性を酸素(O)濃度の関数として調査したところ,低酸素濃度の合金においては,Ta添加では全く固溶強化しないが,MO添加では著しく強化することが分かった.これは,Nb-TaとNb-Moのサイズミスフィットの違いで説明される.一方,酸素添加したNb-TaとNb-Moはいずれも著しく強化されるが,Ta+OまたはMO+Oの複合添加により,それぞれを単独に添加するよりさらに強化することが見出された.この結果は,置換型元素(substitutional,TaまたはMO)と侵入型元素(interstitial,O)の相互作用(i-s interaction)で説明される.
電子顕微鏡観察結果によれば,室温から中温度域での変形組織においては,Nb-Ta-O,Nb-Mo-Oいづれにおいても,直線的に長く伸びたらせん転位が支配的であり,酸素とらせん転位の相互作用の存在が示唆される.降伏応力とすべり面の方位依存性に及ぼす酸素濃度の影響を調べることにより,酸素がらせん転位芯と相互作用することを明らかにした.Nb-Moの高温域での変形組織においては,刃状転位が支配的であり,刃状転位と酸素との相互作用が変形を律速している.内部摩擦測定による酸素の拡散の活性化エネルギーの測定および微少塑性領域での変形挙動の調査から,酸素とMoのi-sinteractionが実証された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] E.Miura,K.Yoshimi,S.Hanada: "Oxygen strengthening of Nb-Ta and Nb-Mo single crystals" Metall.Mater.Trans.(in press).

  • [文献書誌] E.Miura,K.Yoshimi,S.Hanada: "Effect of oxygen on yield stress and slip plane in Nb,Nb-Ta,Nb-Mo single crystals" Mater.Trans.,JIM. (in press).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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