研究課題/領域番号 |
08405052
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 郷弘 京都大学, 工学研究科, 教授 (00025933)
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研究分担者 |
横尾 俊信 京都大学, 化学研究科, 教授 (90158353)
藤本 博 京都大学, 工学研究科, 教授 (40026068)
田中 庸裕 京都大学, 工学研究科, 助手 (70201621)
船引 卓三 京都大学, 工学研究科, 助教授 (70026061)
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キーワード | 金属酸化物 / 触媒 / 量子サイズ効果 / 光触媒 / 構造解析 / ラマン分光法 / XAFS / キャラクタリゼーション |
研究概要 |
シリカ、アルミナ、マグネシア、チタニアなどの担体上に、ニオブ、バナジウム、マグネシウム、銅、チタン、ニッケルなどを担持させた系を調製し、構造解析、電子状態分析などの物性試験、光触媒反応、NO還元等の試験反応を行なった。 1.ニオブ酸化物 シリカ、アルミナ上のニオブ酸化物を調製し、その調製過程も含めニオブ酸化物の構造解析(ラマン、XAFS)を行なった。その結果、いずれの担体上でも低濃度においてニオブは4配位種の構造をとることが見いだされた。アルミナ上では、高濃度になるとニオブ酸と類似のものが形成されるのに対し、シリカ上では5酸化ニオブに近いものをとるものと結論された。 2.チタン酸化物 シリカ上に種々のチタン錯体から表面チタン酸化物を合成した。チタンイソプロポキシドから調製したものはルチルタイプの表面種が得られたのに対し、ジケトン錯体からはチタンモノマー、ダイマー、オリゴマーを調製することができた。光触媒反応はこれらの表面種にたいし異なった選択性を示すことが見いだされた。 3.銅 チタニアとその他の酸化物上に銅を担持したところ、チタニアに担持した銅が最もNOの還元に高活性を示した。触媒活性は、銅の粒子サイズに大きく依存していることが見いだされた。平面的な銅金属が分極振動を起こすことが分かった。 4.以上のほか、ニッケル-マグネシア、モリブデン-マグネシア、バナジウム-シリカ、マグネシウム-シリカ等の系に関しても同様の評価および分子軌道計算を行なった。
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