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1997 年度 実績報告書

ジャガイモ疫病菌のA1,A2交配型に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08406003
研究機関北海道大学

研究代表者

生越 明  北海道大学, 農学部, 教授 (80109503)

研究分担者 秋野 聖之  北海道大学, 農学部, 助手 (60202537)
近藤 則夫  北海道大学, 農学部, 助教授 (00234948)
小林 喜六  北海道大学, 農学部, 教授 (10002065)
キーワードジャガイモ / 疫病 / Phytophthora infestans / アイソザイム / メラタキシル
研究概要

1996年度の調査で採集したPhytophthora infestans菌株数は中国菌(囲場および蘭州)が93菌株(A1 92菌株、A2 1菌株)、ネパール菌が50菌株(A1 47菌株、A2 3菌株)であった。1997年度は中国株として雲南省から14株と四川省から2株、ネパールから48株を採集した。これらの菌株の交配型・メタラキシル耐性・アイソザイムについて検討した。1997年分離中国株は、四川省の菌株はすべてA1、雲南省の菌株は7菌株がA2であった。メタラキシル耐性については、囲場および蘭州の3圃場に由来する菌株で認められた。ネパールの菌株はすべて感受性であった。アイソザイム(Gpi;glucose phosphate isomerase,Pep;peptidase,Me;malic enzyme)の遺伝子型については中央メキシコ以外の地域ではこれまで未報告であった遺伝子型であるGpi-1=98/98が検出された。3つのアイソザイムの遺伝子型の組み合わせによりにより、Me=100/100、Gpi-1=86/100、Pep1=92/100のA型、Me=90/100、Gpi-1=98/98、Pep-1=100/100のD型、Me=100/100、Gpi-1=98/98、Pep-1=100/100のE型、の3つの型に分類された。ほとんどはD型かE型に属した。A型を示した四川省の菌株はトマトより分離されたもので、宿主による選択があったものと考えられた。また各地域ごとにその分類型や比率に特徴がみとめられた。4地域の位置関係から、北から南に向かってD型からE型へと菌株の種類が変化している傾向が認められた。ネパールからは上記の遺伝子型A、B、C型が見いだされた。1996年分離株ではA型が50菌株中39株で最も多かったが、1997年分離株では48菌株中でA型は7株になり、代わってC型が31株となった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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