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1998 年度 実績報告書

ジャガイモ疫病菌のA1,A2交配型に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08406003
研究機関北海道大学

研究代表者

生越 明  北海道大学, 農学部, 教授 (80109503)

研究分担者 秋野 聖之  北海道大学, 農学部, 助手 (60202537)
近藤 則夫  北海道大学, 農学部, 助教授 (00234948)
小林 喜六  北海道大学, 農学部, 教授 (10002065)
キーワードジャガイモ / 疫病 / Phytophthora infestans / アイソザイム / メタラキシル
研究概要

採集した中国・台湾・ネパール・インド・インドネシア・タイ・韓国のジャガイモ疫病菌について、引き続き検討を行った。MeとGpiとPepの3種類のアイソザイムの遺伝子型を分析したところ、A〜F型6つの遺伝子型系統に分けられた。A型、B型の遺伝子型系統は古い菌株群(Oldpopulation)、C型の遺伝子型系統は新しい菌株群(New population)、D型、E型、F型の遺伝子型系統はアジアに特異的な菌株群(Specific population in Asia)と推察された。伝播についてA、B、C型の菌株群はヨーロッパやアメリカの菌株と同様の経路で、同様の時期に伝播した可能性が強いが、D、E、F型の菌株群の伝播については、A、B、C型の菌株群とは異なり、独特の伝播経路、伝播時期ではないかと考えられた。mtDNAのRFLPsによるmt DNAのタイプは、3タイプ(Ia,Ib,IIa)に分けられた。mtDNAのタイプとアイソザイムの遺伝子型との関係は、例外はあるものの、Ib型はA型、Ia型はB、C、E型、IIa型はD、F型と対応していた。例外の菌株はこの地域のほとんどを占めるアイソザイムの遺伝子型の菌株と同じmtDNAのタイプであるので、交雑が起きているか、または起源が同じであることを示唆していると考えられた。mtDNAのRFLPsを数理的に解析すると、Ia型とIb型の遺伝的距離が近く、IIa型のIa型、Ib型に対する遺伝的距離は、約7倍も離れていることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ryo Nishimura et al.: "Distribution of Phytophthora infestans populations in seven Asian countries" Ann.Phytopathol.Soc.Jpn.65. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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