研究課題/領域番号 |
08406008
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
祥雲 弘文 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (70012036)
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研究分担者 |
高谷 直樹 筑波大学, 応用生物化学系, 助手 (50282322)
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キーワード | 脱窒 / Fusarium oxysporum / 転写調節 / 放線菌 / シトクロムP450nor / 一酸化窒素還元酵素 |
研究概要 |
1.脱窒真菌Fusarium oxysporumの菌体およびミトコンドリア画分の電子顕微鏡観察を行い、画分中に存在する大小二種類の粒子のうち、小さい方がミトコンドリアであることを明かにした。 2.脱窒真菌Cylindrocarpon tonkinenseより亜硝酸塩還元酵素を単離、精製した。本酵素は、カビから唯一単離されていたFusarium oxysporumの同酵素と同様に同含有型であると思われるが、その性質はかなり異なっていた。カビ・ミトコンドリア脱窒系の進化を考えるうえで大変興味深い結果である。 3.F.oxysporumのフラボシトクロムのN末端アミノ酸配列を決定し、それを基にPCRによる遺伝子取得を試みた。PCR断片を得、現在、遺伝子の取得、解析を行っている。またノーザン解析により本フラボシトクロムが脱窒条件で特異的に誘導されることが明かとなった。 4.放線菌Streptomyoes thioluteus脱窒系の一酸化窒素還元酵素を単離し、本酵素が従来知られている脱窒細菌のシトクロムbc型であることを明らかにした。また、本菌の亜硝酸塩還元酵素遺伝子の取得を試み、PCR断片を得た。 5.F.oxysporumの転写発現調節機構の解析を行った。P450nor遺伝子上流に存在する、脱窒条件への応答に必須の部位を特定した。
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