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1999 年度 実績報告書

ヒスタミン・システムの分子神経薬理学的研究:代謝酵素、トランスポーター、H3受容体をターゲットとして

研究課題

研究課題/領域番号 08407005
研究機関東北大学

研究代表者

渡邊 建彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70028356)

研究分担者 山内 広平  岩手医科大学, 医学部, 助教授 (20200579)
大津 浩  東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60250742)
谷内 一彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50192787)
倉増 敦朗  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90302091)
キーワードヒスタミン / ヒスチジン脱炭酸酵素 / ヒスタミン・トランスポーター
研究概要

ヒスタミンの産生酵素であるヒスチジン脱炭酸酵素(HDC)遺伝子ノックアウト(KO)マウスの表現型を解析中であり、行動、アレルギー反応、炎症反応などに興味深い現象が見つかってきている。例えば、ノックアウトマウスでは皮膚のアレルギー反応、全身性のアナフィラキシー反応などに大きく抑制がかかるとともに、行動異常をきたした。このHDC-KOマウスより調製した骨髄由来肥満細胞(BMMC)は、温度依存的かつ、濃度依存的にヒスタミンを細胞外から細胞内に取り込んだ。スキャッチャード解析から、BMMCのヒスタミン取り込みには、二つの機構が存在することがわかった。HDC-KOマウスのBMMCにヒスタミンを取り込ませた後、抗原刺激による脱顆粒反応を測定したところ、ヒスタミンの遊離が認められた。また、分泌顆粒特異的酵素であるβヘキソサミニダーゼの遊離との相関、密度勾配遠心による細胞内小器官の分画実験の結果は、取り込まれたヒスタミンが分泌顆粒に局在していることを示唆した。以上、ヒスタミントランスポーターについては、存在を示すことができた。
H1受容体欠損マウスは、種々の侵害刺激、熱(hot plate,tail-flick,paw-withdrawal test)、機械刺激(tail pressure)、化学刺激(フォルマリン、カプサイシン)に対して、野生型マウスより反応性が低下していた。即ち、ヒスタミンはこれらの刺激による痛みに関係していることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.I.Mobarakeh et al.: "Role of histamine H1 receptor in prin perception: A study of the receptor gene Knockout mice"Eur. J. Phamracol.. (印刷中). (2000)

  • [文献書誌] T.Morimoto et al.: "Involuement of the histaminegic System in leptin- induced suppression of food intake"Physiol.Behav.. 67(5). 679-683 (1999)

  • [文献書誌] J.Yamakami: "Expression of histidine decarboxylase mRNA in rat brain microvascular endothelial cells"Inflam. Res.. (印刷中). (2000)

  • [文献書誌] K.Yanai: "Histamine H1 receptor-mediated inhibition of potassium-evoked release of 5-hidroxytryptamine from mice fore brains"Behav. Brain. Res.. (印刷中). (2000)

  • [文献書誌] K.Onodera: "The microbiology of Histamine"Elsevier(印刷中). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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