研究分担者 |
木原 実 横浜市立大学, 医学部, 助手 (60177904)
高木 信嘉 横浜市立大学, 医学部, 講師 (10163172)
村上 和雄 筑波大学, 応用生物系, 教授 (70110517)
石上 友章 横浜市立大学, 医学部, 助手 (50264651)
田村 功一 横浜市立大学, 医学部, 助手 (40285143)
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研究概要 |
アンジオテンシノーゲン遺伝子欠損マウス(Agt-/-)における臓器,細胞機能の変化に関するin vivoおよびin vitroの検討を中心に行った. (1)Agt-/-の電解質代謝を塩分制限・負荷状態およびアンジテオテンシンtype la(AT la)受容体遺伝子欠損マウスを比較し,検討した.レニン・アンジオテンシン(RA系)が血圧維持および水電解質調節に必須であることが明らかとなった. (2)Agt-/-の腎では,血管に特異的変化(弾性線維増生,血管平滑筋細胞過形成,レニン含有細胞増加)を認め,正常な腎形成上,RA系の重要性が明らかになった. (3)腎緻密斑を介するレニン産生には、神経系一酸化窒素合成酵素(NO)の関与が示された. (4)心臓において,AT la受容体はup regulationを受け,これは転写後調節を受けていることが示唆された. (5)心筋培養細胞の伸展実験により,細胞内MAP kinaseの活性化には,gp130系を介するサイトカイン系の関与が示唆された.
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