研究課題/領域番号 |
08407033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
武藤 良弘 琉球大学, 医学部, 教授 (60157724)
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研究分担者 |
白石 祐之 琉球大学, 医学部・附属病院, 講師 (00264482)
草野 敏臣 琉球大学, 医学部, 助教授 (10244295)
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キーワード | アデノウイルス / 遺伝子導入 / ブタ / ラット / 超急性拒絶反応 / 補体抑制因子 |
研究概要 |
現在、ブタの同所性肝移植モデルおよび生体内肝臓灌流モデルによる肝臓に対するマーカー遺伝子導入を、1週1回のペースで行っている。ブタにおける遺伝子導入効果はその発現部位や強度においてラットと大きく異なっており、免疫抑制や投与方法などに工夫を要する。in vitroおよびin vivoにおいて、多数のプロトコールを準備して実験を行い、ブタの肝臓に対する効果的な遺伝子導入法の確立をめざした研究を重ねている。具体的には、免疫抑制剤、脾摘術および肝切除の効果、ベクターの濃度や接触時間、投与経路等に対して検討を重ねている。 また現在、ヒト補体抑制蛋白(CD46、CD55、CD59)をコードしたアデノウイルスベクターを作製中である。ヒト補体抑制蛋白のcDNAは海外の施設へ供給依頼を行った。大腸菌(Competent cell)に供給されたcDNA(plasmid DNA)を形質転換し増幅し、抽出を行う。抽出したplasmid DNAの大部分は保存しておく。cDNAの遺伝子マップおよびシークエンスを検索し、開始コドンの10塩基配列前までと終止コドンの10塩基配列後だけを残したcDNAを作製し既知のベクター(pUC18)に組み込み、上下流の判別可能とした。今後、最終的なアデノウイルスベクターへの組み換えを行う予定である。
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