研究課題/領域番号 |
08407046
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
波利井 清紀 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (50111539)
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研究分担者 |
江口 智明 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
吉村 浩太郎 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60210762)
朝戸 裕貴 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20222581)
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キーワード | モーターユニット / 等尺性収縮力 / 骨格筋 / 長趾伸筋 |
研究概要 |
加齢現象が筋肉の再生に与える影響を調べることを目的として当研究が計画された。2年目の平成9年度においては、主に筋の等尺性収縮力測定のための機器の整備と、control群のoldのラットに関して筋全体の等尺性収縮力測定およびモーターユニットの測定を開始した。またadult群とold群についてラットの飼育・管理が行われている。Old(24 months old)のラットにおけるEDL (extensor digitorum longus)のcontrol群において、筋全体の等尺性収縮力およびモーターユニットの等尺性収縮力を調べた。その結果、TPT(time to peak tension)は21.45ms、HRT(half relaxation time)は25.90ms、Pt(maximum isometric twitch tension)は845.41mN、Po(maximum isometric tetanic tension)は2226mNであった(N=5)。得られたモーターユニットにおいては平均のMUPoが39.7mNであったことから、oldのラットにおいてはEDLの筋肉全体の中に約39.7個のモーターユニットが存在しているものと考えられた。この値は文献上いわれている約40個という値と近似しており、われわれのデータもそれを裏付ける結果となっている。切断再縫合のモデル群においては、このモーターユニット数が大きく減少していることが推察される。またその減少の度合いもyoungよりadult、oldと加齢にしたがって度合いが大きくなっていくものと推察している。これは加齢にしたがってremodellingが正しく行われにくくなることを意味するものであるが、このことについてのデータが次年度得られる予定である。
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