研究課題/領域番号 |
08407063
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
岩久 正明 新潟大学, 歯学部, 教授 (70013927)
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研究分担者 |
吉羽 邦彦 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (30220718)
山賀 雅裕 新潟大学, 歯学部, 助手 (10260548)
鮎川 幸雄 新潟大学, 歯学部, 助手 (00183145)
子田 晃一 新潟大学, 歯学部, 助教授 (90018755)
星野 悦郎 新潟大学, 歯学部, 教授 (90124619)
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キーワード | 感染歯髄 / 偏性嫌気性菌 / メトロニダゾール / αTCP / 生体親和性 / 抗菌剤 / 被蓋硬組織 / 歯髄保存 |
研究概要 |
本年度は、交付申請書に記した研究実施計画に従って研究を進め、以下のような成果が得られた。 まず、基礎的研究としては、第一に、う蝕象牙質中のある種の細菌についてこれまで分類されてきた菌種からDNAレベルの検討により属まで分類を可能にした。すなわち「16S-γDNT RCR-RFLP分析によるPseudoramibacter alactolyticusの遺伝学的多様性」の研究を行い、今後それらのう蝕患部における作用についての研究の発展が期待される。 第二には、化学療法剤が細菌におよぼす効果に対するバイオフィルムの影響についての研究を行った。 すなわち、「共焦点レーザー顕微鏡を用いたPseudomonas aeruginosa biofilmの観察と解析」の研究により、これまである種の細菌に特異的に有効であると考えられてきた抗生物質が細菌の作り出すバイオフィルムの在存下では、その効果が著しくさまたげられることが明らかになった。 その他、修復象牙質形成過程における細胞分化のメカニズムを検討するための基礎的研究として、歯の発生過程を調べ、マウス歯胚におけるラミニン-5とイシテグリンの発現と局在の研究、歯髄保護修復後の再感染を防止するためのフッ素含有諸修復材による歯質強化のための各種研究などを行い、多くの成果を上げた。 また、臨床研究では、前年からの試作新抗菌性生体親和性薬剤による感染象牙質、感染歯髄保存のための治療法をボランティアにより継続し、好成績を得ている。
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