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1996 年度 実績報告書

サンゴ礁生態系における地形形成と物質循環

研究課題

研究課題/領域番号 08408004
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

米倉 伸之  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30011563)

研究分担者 小池 勲夫  東京大学, 海洋研究所, 教授 (30107453)
茅根 創  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60192548)
キーワードサンゴ礁 / 物質循環 / 石垣島 / 琉球列島
研究概要

(1)琉球列島石垣島川平サンゴ礁において、サンゴ礁地形の帯状構造とその規制要因を明らかにするために、地形断面測量、生物分布調査、海水流動調査を行った。その結果、陸側から海側に向かって水深が約2mの礁池、水深が約0.5mの礁輔・礁嶺、外洋に向かって水深が深くなる礁縁という地形の帯状配列が明瞭であること、その地形配列に沿って礁池の陸側ではPorites群集が、礁池の海側ではMontipora群集が、礁輔では枝状のMontipora群集が、礁嶺では太枝のAcropora群集が、それぞれ卓越していることが確認された。
(2)川平サンゴ礁において卓越する海水流動は北風卓越時のパターンであることが示され、造礁サンゴの配列はこの海水流動パターンに影響されていることが明らかになった。
(3)現成サンゴ礁の地形形成過程を明らかにするために、サンゴ礁の掘削装置を新たに開発し、川平サンゴ礁の礁嶺部と礁池部において掘削作業を実施した。本年度は掘削装置の整備が不十分であったが、長さ約3メートルの2本の掘削試料を採取することができた。
(4)本州中部太平洋岸、串本海中公園周辺海域のサンゴ礁群集の分布調査を行い、海底地形、底質、海水流動との関係を調べ、岩盤が分布するところにクシハダミドリイシの被覆率が高いこと、沖合の平均流速が8〜17cm/sの範囲では、クシハダミドリイシの被覆率と時間平均流の間に負の相関があることが見いだされた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小池一之.太田陽子編: "変化する日本の海岸-最終間氷期から現在まで-" 古今書院, 185 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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