研究課題/領域番号 |
08408013
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
首藤 伸夫 東北大学, 工学部, 教授 (90055137)
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研究分担者 |
高橋 智幸 東北大学, 工学部, 助手 (40261599)
今村 文彦 東北大学, 工学部, 助教授 (40213243)
田中 仁 東北大学, 工学部, 教授 (30171755)
箕浦 幸治 東北大学, 理学部, 助教授 (10133852)
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キーワード | 津波堆積物 / 歴史地震・津波 / 土砂災害 / 津波水理実験 / 津波移動床数値モデル |
研究概要 |
本研究の目的である「津波による大規模土砂移動の推定方法の確立」のためには、実現象を把握することは不可欠である。したがって、本年度は、以下に示す2種類の水理実験と現地調査を行った。 (1)津波による底面せん断力に関する水理実験 (2)土砂移動開始条件に関する水理実験 (3)伊豆入間における津波堆積物の現地調査 (1)土砂移動に直接関係している現象として、津波境界層がある。従来、波動境界層は、水深に比較して極めて薄いと考えられ、定常的な扱いがなされてきた。しかし、津波が浅海域に来襲した場合に発生する波動境界層は、準定常的な流れ場になることが予想される。そこで、通常の波動境界層から準定常状態の境界層までを発生させることのできるU字管振動流装置を用いて水理実験を行った。これから、遷移過程が明瞭に示され、また、波動抵抗則と準定常抵抗則と使い分けるための判定基準が得られた。 (2)従来、津波による土砂移動を算出する場合に用いられている流砂量公式は、河川流などを対象としたものであった。しかし、河川流に比較し、津波による流れでは、より大きな掃流力が生じる。そこで、津波を想定した大掃流力を発生させることのできる一次元水路を用いて水理実験を行った。これから、大掃流力下での土砂移動が定性的に観測され、また津波を対象とした流砂量公式が得られた。 (3)1854年安政東海地震津波において、伊豆半島西海岸では平均的に4〜6mの遡上高であるのに対し、入間では13m以上を記録している。この時、大量の土砂移動の生じたことが報告されている。そこで、地質学的に現地調査を行った。これから、当時の砂層が確認でき、次年度の詳細調査のための場所が決定できた。
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