研究課題/領域番号 |
08409003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松野 和彦 東京大学, 大学院・総合台文化研究科, 教授 (90029679)
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研究分担者 |
斉藤 兆史 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80162246)
エリス 俊子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90242031)
吉島 茂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50011309)
幸田 薫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30126776)
岡 秀夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90091389)
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キーワード | 二言語教育 / 早期第二言語学習 / 教科書データベース化 / 視覚的音声訓練教育 / 認知言語学 |
研究概要 |
今年度の重点は以下の2点である。 1)昨年度の研究計画の再検討の結果をふまえた、資料のデータベース化。 2)実験・調査の計画を実行 0)新しく認識されたこととして、現在ドイツのベルリン市で進められているヨーロッパスクールの存在がある。これは、EUの統合過程のなかで、いくつかの小学校で二カ国語による教育を始めたもので、様々な物議を醸しだしている。比較的均一のヨーロッパ文化圏内での試みではあるが、二カ国語教育の社会的評価・文化的アイデンティティの問題、早期の第二言語学習・習得の持つ言語教育上の効率化など、その今後の展開には我々の研究との関連でも興味深くその進展具合を追跡する必要がある。 1)購入した各国の英語、ドイツ語、日本語の教科書をデータベース化し、一部その分析に入った。すでにドイツ語の教科書については、その語彙の歴史的な変化、また使用・発行されている文化圏の間での比較に入っている。 2)英語の教科書については、教授法上の比較調査を始め、その成果の一部は東京大学英語会の「東京大学英語教育学研究会研究論集」に発表されるまでになっている。また、ドイツ語の学習者を対象にコンピュータによる視覚的音声訓練教育を、東京ゲーテインスティトゥートの協力を得て、実験・調査を開始している。その分析に基づき音声訓練プログラムを開発する計画である。 3)その一方で、アメリカ、ポーランドから認知言語学の専門家を呼び、教授法との関連から研究情報交換を行い、イギリスからは英語教育学の専門家を招待し、研究会を行った。また、ドイツから来日中の言語学研究者と音声学者との間で研究会を持ち、語彙分析と音声教育の分野における実践的検討を行った。
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