研究課題/領域番号 |
08409003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松野 和彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90029679)
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研究分担者 |
エリス 俊子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90242031)
幸田 薫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30126776)
岡 秀夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90091389)
吉島 茂 聖徳大学, 人文学部, 教授 (50011309)
斉藤 兆史 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80162246)
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キーワード | 二言語教育 / 早期第二言語学習 / 教科書分析 / 視覚的音声訓練教育 / 語彙分析 |
研究概要 |
今度はヨーロッパの早期外国語教育(bylingual)の調査データの分析を行い、日本でも2002年度から小学校への英語教育が導入されるという事実をふまえて、その問題点を分析した。早期教育においては知的発達・教育と平行した教育、他教科との連携が大きな意味を持っていることが前年度の分析で明らかになっているので、その具体的なカリキュラムの構築が急務であると認識された。 音声教育の点では、東京大学医学部音声研究所の開発になるイントネーション練習プログラムを実際のドイツ語の授業に持ち込み、教科書の音声テクストをコピーして教材として、練習させた。但し、コンピュータの数が制限されていたため、受講生の関心を引き、認知的な知識として吸収される所までは可能であったが、それが実際のoutputとして出てくるまでには至らなかった。方法論的問題よりInfrastructureの問題が大きい。またシラバスから来る制約も大きかった。 教科書の分析は続けて行われ、その異文化コミュニケーションとの関係から分析を行った。これは学生との共同研究ですでにその成果は発表されている。またドイツ語の教科書を対象に語彙の調査がコンピュータを使って行われ、その分析結果は研究報告書に掲載される予定である。 4技能を有機的に関連づける授業の試みworkshopも行われた。これは単に言語教育の試みであるだけでなく、文学研究の成果に基づく新しい方法であり、研究報告書にその成果・提案が収録される。
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