研究課題/領域番号 |
08451003
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
藤本 隆志 千葉大学, 文学部, 教授 (20001795)
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研究分担者 |
斎藤 憲 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (10221988)
横手 裕 千葉大学, 文学部, 助教授 (10240201)
高橋 久一郎 千葉大学, 文学部, 教授 (60197134)
飯田 隆 千葉大学, 文学部, 教授 (10117327)
飯田 亘之 千葉大学, 文学部, 教授 (90009663)
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キーワード | 境界 / 分別 / 紛争 / タブ-(禁忌) / グローバライザビリティ / アブステンション(差し控え) |
研究概要 |
2年次に当る今年度は、主として論理や宗教における分別体制の境界設定について研究を続行し、外部の識者との意見交換を図りながら、研究成果の一部を発表することに努めた。 (1)収集した資料を整理し、必要図書類を補充し、意見交換のための出張など適宜行った。 (2)中国上海で第2回東アジア記号学国際会議(1997.10.19-23)が開催されたのを機会に、藤本が“Semiotic Root of Human Conflicts"(英語)、横手が「圓相在道教」(中国語)と題する研究報告をそれぞれ行った。前者は人間紛争の特殊な根源が2分法分別体制に準拠していたであろうこと、後者は根元的なものを象徴する道教の圓相(丸印)の特性を、それぞれに解明することを試みみたものである。 (3)国際生命倫理学会の重鎮であるPeter Singer教授を千葉大学に招聘し(1998.3.2-10、別枠予算)、人間とその他の動物、経済学的選好計算と民主主義的立法措置、安楽死と自殺幇助などを巡る分別上の諸問題について、外部の研究諸機関(日本生命倫理学会、日本科学哲学会、日本大学、大阪教育大学など)とも協力しながら、意見交換を行った。
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