研究概要 |
1. 染織画像データベースのフィールド項目検討 染織資料の調査箇所については検討が進んだ。データベースとしておのおののデータをすべて個別のフィールドとして扱うか,まとめて扱うのかは今後の検討課題としたい。 2. 3年間にわたる研究成果概要は以下のとおりである。 a) 沖縄の染織品の比較研究を行うために必要な画像データベースを基礎的に構築した。特に「紅型型紙画像データベース」については,1414点の資料について入力作業を行った。また,その結果として,新たに,「紅型模様画像データベース」が構築できた。レコード数は5000以上となった。 b) 画像データの入力装置としてデジタルカメラの有効性について検討した。大まかな画像についてはデジタルカメラが利用できることが解った。 c) 画像データベース構造の検討を行った。特に沖縄の「紅型型紙画像データベース」を構築し実際のデータを入力し検討した。その有効性が十分確認できた。より有効な利用のためには,画面レイアウトやデータベース構造などの改良を行う必要があることも明らかとなった。 d) より柔軟性が高く,有効に活用できる画像データベースを構築することで,染織文化の研究に十分寄与することが解った。 e) 今後の検討課題。データを入力し実際に運用してみて,はじめて検討が必要な部分が多く,本課題では紅型型紙の画像データベースの構築だけにとどまってしまった。インターネット上での公開については,機器の導入や環境整備など今後の課題としたい。また,画像データベースの有効性が十分確かめられたので,より柔軟な構造で有効に活用できる「染織品画像データベース」の構築について,検討を進めたい。
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