研究課題/領域番号 |
08451025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
三浦 香苗 千葉大学, 教育学部, 教授 (20012560)
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研究分担者 |
濱口 佳和 千葉大学, 教育学部, 助教授 (20272289)
太田 俊己 千葉大学, 教育学部, 助教授 (50152145)
中澤 潤 千葉大学, 教育学部, 助教授 (40127676)
弘中 正美 千葉大学, 教育学部, 教授 (20103187)
明石 要一 千葉大学, 教育学部, 教授 (70110278)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | いじめ / いじめ認識 / いじめとふざけ / スクールカウンセラ- / 校内暴力 |
研究概要 |
3つの研究班に分かれ、それぞれの問題意識の中心的課題の解明に集中した。 1)第1班は一般児童・生徒の「いじめ」認識を解明するものである。児童・生徒の「いじめ」認識を解明するために96年度に実施した「いじめ」と「ふざけ」の違いの分析を進め、また、「いじめ」と認識する傾向と学校適応感との関連の分析を行った。これらの成果の一部は日本教育心理学会総会で発表した。 また、どのような状況下での「いじめ」は認められないかについての調査研究を97年に小学生・中学生に実施し、その基礎分析は紀要に投稿中である。さらに、いじめ・校内暴力予防対策としてどんな施策を望かについての調査も現在集計中である。これらの変数(観点)を用いて、架空の「いじめ」エピソードについての判断(いじめ、ふざけ、ケンカetc)や「いじめ」状況への対処様式との関連を検討する予定である。 2)第2班は、学校教員が組織としていじめの発生に対し、どのような対応を行っているか、また、その活動の効果を検討するものであったが、96年度より導入されたスクールカウンセラ-への意識の解明も含めて、千葉県内全小・中学校を対象とした調査を97年に実施した。その成果を冊子として印刷するとともに、日本教育社会学会で発表した。さらに昨年度末実施した千葉市内の小・中学校教員のいじめ現象についての認識とその具体的方策の探求についての実態調査の分析も進め、その結果の一部は紀要に投稿中である。 3)第3班は、いじめを体験し、なんらかの心傷を持った児童・生徒を対象とする研究は、心傷を受けた事例の分析、異文化所有者に対するいじめの実態調査、障害者に対するいじめの実態調査を計画したが、プライバシー保護や心傷への配慮のため、その研究ペースが遅く、本年度も個人面接を中心に資料収集に努めた。今後さらに資料収集に努める。
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