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1997 年度 実績報告書

農業生産組織の今日的な展開と村落社会の変容

研究課題

研究課題/領域番号 08451036
研究機関東北大学

研究代表者

小林 一穂  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (20150253)

研究分担者 徳川 直人  北海道教育大学, 釧路校・教育学部, 助教授 (10227572)
中島 信博  東北大学, 教育学部, 教授 (80005826)
細谷 昴  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10005754)
キーワード水稲作 / 農業生産組織 / 農家経営 / 村落構造 / 営農意識
研究概要

本研究は、現代日本の水稲作が、生産調整や流通制度の変革を遂行しつつも国内在庫を大量に抱え込み、生産性の向上を叫ばれつつも国際的な価格競争力を持たない状況のなかで、稲作農民がどのような農業生産組織を展開し、それとともに、農村社会がその農家経営や生活構造をどのように変容しているのか、そして、そうした村落構造のもとで、農民の営農意識や生活意識がどのような方向に向かっているのか、を調査分析した。
今年度は、第2年目として、とくに、山形県庄内地方と沖縄県石垣島における農業生産組織の今日的な展開の概況と、そこでの村落社会の変容とについて、稲作農民への個別面接によって、農家経営、生産組織、営農志向などのデータを収集し分析した。
以上の調査研究によって、日本の典型的な水稲単作地帯においては、「新農政」に誘導されて、コストダウンを目指す規模拡大を図る大型化が進行しているが、それに見合った農業生産組織の再編成が進んでおらず、また村落社会の構造変化も停滞しており、高齢化の進展によって水稲耕作が困難になる事態への備えに苦慮していることが明らかになった。また、沖縄県においては、稲作とそれ以外のサトウキビ栽培や肉豚飼育を組み合わせた複合経営が一般的であるが、稲作については、それによる収入の獲得というよりも、水田の保持そのものが重視されていることが明らかとなった。
しかし、今年度は北海道北空知地方における個別農民へのインテンシブな事例調査をおこなうことができなかった。また、村落社会の現状と農民生活のあり方については、引き続き綿密な調査分析が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小林一穂: "東北社会における農業・農村の変容と展開" 社会学年報. 26. 21-43 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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