研究課題/領域番号 |
08451039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
松下 武志 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20004062)
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研究分担者 |
坂田 義教 福岡工業大学, 工学部, 教授 (30104813)
杉本 厚夫 京都教育大学, 教育学部, 教授 (60116605)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 断酒会 / 飲酒行動 / アルコール依存 / 薬物乱用 / 薬物犯罪 / 薬物依存 |
研究概要 |
現代の日本社会を、最近の10年に限って見た場合、薬物乱用者は減少ないし横ばい傾向にある。これに対して、アルコール依存症者の方は少しづつではあるが着実に増加しつつある。薬物やアルコール依存症者の増大は当該社会の病理度を示すバロメーターである。その観点から見ると、日本の社会は病気とはいえないが、体調不良の信号を発している段階にある。したがって、できるだけ早い段階で対策を講じておくことが必要である。 最近の薬物犯罪の全国や京都府の特徴をみると、暴力団がそれに関与するケースが多くなってきている。また、京都府におけるシンナー乱用をみると、16-17歳、高校1、2年生が中心となっており、それが中学生にまで広がってきている。そのうち女子が3割をしめている。 アルコール依存症問題では、女性アルコール依存症者の増大傾向が注目sれている。そして、女性は男性よりも短期間で依存症になる傾向がある。また夫の庇護のもとで妻-母-主婦としてのみ生きてきたタイプの女性にアルコール依存症になりやすい傾向がある。また、単身アルコール依存症者に対する社会的取り組みがなされてきているが、家族のある依存症者と比べると、就職などの社会復帰率には依然として厳しいものがある。
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