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1997 年度 実績報告書

病院の退院計画と地域ケアマネジメント機関の連携の推新方策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08451047
研究機関日本社会事業大学

研究代表者

手島 陸久  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (30148192)

キーワード退院計画 / 退院援助 / ケアマネジメント / 地域ケア / 保健・医療福祉の連携・統合
研究概要

平成8年度に実施した東京周辺の病院SW・研究者らとの検討会や,全国の先進事例の調査,諸外国での退院計画・ケアマネジメント実施状況の検討をふまえ,今年度は,病院等5機関の協力を得て,病院における退院計画の実施状況および地域ケアマネジメント機関との連携の状況と問題点に関する調査を実施した.別紙のような事情が重なったため,現時点では全体のまとめが完了していないが,主に次のような状況が明かとなった.
1.病院のSWとしては退院援助が主要な業務となってきており,地域のケアマネジメント担当機関への情報提供や連帯が強く志向されている.また,地域機関の側でもケースの早期把握のために病院からの情報提供を求める傾向が強まっている.
2.病院内での退院計画プログラム実施にあたっては,病棟の医師や看護婦との認識の共有やリファーシステムの面で問題が多い.とくに大病院では診療科・病棟によって退院への認識に大きな差があり,主治医の退院決定権や入院時の患者・家族への説明の仕方の問題から検討する必要がある.
3.退院後のケアプラン策定にあたって連携・共同すべき地域のケアマネジメント体制に地域差が大きく,市町村の福祉担当課や保健センター,福祉事務所・保健所,在宅介護支援センター等に何についてどこまで期待できるか,地域・機関・担当者で差が大きい.
4.患者・家族にとっては,病院での退院計画プログラムにより退院後の課題を明確化しそれに向けての前向きの姿勢を形成しておくことは,退院後の療養・介護の安定化・積極化に大きな効果がある.退院計画においては当事者である患者・家族をエンパワーメントする態度と技術がとくに重要と考えられる.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 手島陸久: "退院改革-現状の問題点と課題" 看護学雑誌. 50・4. 27-52 (1998)

  • [文献書誌] 手島陸久: "保健・医療・福祉のパラダイム転換-統合化と分権化と-" 地域開発. 402. 38-40 (1998)

  • [文献書誌] 手島陸久: "退院計画(連載)(97.4〜97.12)" MMP(Medical Management Partner). 6.4〜6.12. (1997)

  • [文献書誌] 手島陸久: "「地域における保健医療福祉トータルケアシステムづくりの課題と方法" 東洋堂企画出版『地域福祉実践の課題と展開』, 61-83(276) (1997)

  • [文献書誌] 手島陸久: "居住環境整備援助のシステム化-ケアマネジメントの視点から" 中央法規出版『福祉機器と適正環境』, 169-179(305) (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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