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1998 年度 実績報告書

日本社会における社会制度体の存続過程に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08451048
研究機関日本女子大学

研究代表者

新保 満  日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (60235778)

研究分担者 和崎 春日  日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (40230940)
松田 苑子  淑徳大学, 社会学部, 教授 (30100986)
キーワード家 / 機械化 / 基礎集団 / 生活時間 / 同族 / 農外就業 / 風俗 / 民俗
研究概要

本研究において、私達はそれぞれ異なった理論的立場から、私達の掲げた主題にアプローチした.
新保は、2つのアプローチを採沢した.第一は,システム理論を使って,農村社会の変容と存統の過程を説明しようとした.すなわち、農産物の国際市場への開放・減反政策等を「環境からの農村へののインプット」と概念化する.これに対応するアウトプットとして機械化の促進・農外就業の増大等を増える.このような新しい社会的均衡の中で、伝統的な社会的制度体がどのような機能的能的要作を果たしているかを.聞き取りにより検討した.第二は、農協の特定地区の組合員全戸を対象として,質問票にもとづく面接調査を実施した.1996年度には秋田県K市S地区で399戸、1997年度にはA地区で389戸、1998年度にはM地区で423戸の協力を得ることができた.この方法で得られた統計の詳細な分析は他日を期している.
松田は、農民の生活時間を生理的行動・生産行動・消費行動(存続面)に3分し、そのおのおのが環境の変容によってどのように相互に影響しあうか(変動面)を、数量的に検証した.具体的には、l950年代と1980年代において、農村の生産活動の変容が、他2つの側面にどのような変容を与えるかを数量的に〓に辿った.
和崎は、民俗(存続面)と風俗(変動面)という2つのキイ概念を阪念を駆使し、京都の左大文字の事例を中心に,先祖祭祀の祭りがどのような組織に担われて存続してきたか、そして,大文字「祭り」を核としたアソシエーション複合が、どのように新しい風俗を生み出しつつも民俗を存続させているかを検証した.
なお、私達が扱った事象の理論化という作業は現在進行中であり、近い将来に専門的な報告書として上梓することを目標にに努力している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 新保 満: "「成員の意識と家および家族の変容」" 『農村生活研究』. 42:4. 10-15 (1998)

  • [文献書誌] 新保 満: "「村落社会における基礎集団の存続形態」" 『村落社会研究』. 10(刊行準備中). (1993)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2015-04-14  

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