研究課題/領域番号 |
08451052
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
辻 勝次 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (60066719)
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研究分担者 |
よし川 忠寛 立命館大学, 震災復興プロジェクト室, 客員研究員 (00288630)
中西 典子 愛媛大学, 教育学部, 専任講師 (90284380)
高木 正朗 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70118371)
中川 順子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90074103)
中川 勝雄 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (60102159)
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キーワード | 阪神-淡路大震災 / 避難行動 / 都市・農村 / 面接調査 / 災害社会学 |
研究概要 |
1997年度は1昨年、昨年に引き続いて神戸市長田番町街区と淡路島富島街区において、震災後2年半を経過した段階での世帯聞き取り調査を行った。(1)長田では街区の約100世帯のうち、ほぼ半数が街区内に恒久住宅を確保していた。しかし残りの半数は親戚での同居や仮設生活、老人施設に残留していて、街区復帰の見通しはない状態にあった。(2)富島では約100世帯のうち、30ほどが街区内に生活していたが、住民世論の分裂によって都市計画の内容が確定していないところから、島内他地域や島外への転出が出ていた。ただし、公営住宅に入居した世帯は、街区復帰はあきらめたとはいえ、再出発の希望をもっていた。(3)長田と富島の比較という観点からいうと、両者の街区復帰状況が相当に異なっている。被害と再建の都市と農村の違いを分析することが今後の課題である。 発見事実は関西社会学会や日本社会学会で報告し、論文として公表の途上にある。また調査データと資料の整理に、数名の学生や院生の協力を得たが、このデータ整理作業も98ねんどの課題である。
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