1 学習障害児の言語教育プログラムシフトの開発:マッキントッシュのHyper Cardを用いて、以下の教育プログラムソフトの開発・作成を行った。 (1)漢字の教育プログラムソフトの開発・作成 i)漢字読み・筆順辞書(約150漢字) ii)漢字の読み教育プログラム a)中国古代文字を介した象形文字の学習(10ステップ・40漢字) b)部首の学習を介した漢字の学習(5ステップ・60漢字) c)空間概念の学習(1ステップ:8漢字) iii)漢字の書き教育プログラム a)筆順ルールの意識化を介した学習(65漢字) b)漢字の書きとりの練習(100漢字) (2)語・文の読解教育プログラムの開発・作成 i)「うそかほんとうか」1ステップ ii)詩、文章の読解 7ステップ (3)構文・作文プログラムの開発・作成 約30の統辞・意味論的カテゴリー(シンボルマーク)を用いて、ロ頭作文、作文を作成させるプログラムを開発した。 2 学習障害児を対象にした教育・訓練実験 川崎市の言葉の治療教室で2名、中央大学行動観察室で2名、計4名の学習障害児について昨年に引き続き教育・訓練実験を継続して実施した。 3 昨年度に開発した文の統辞・意味論的構造のモデル構成に関わる5種類教材図版(B5版、各25頁、100部)を印刷・作成した。 4 研究成果報告書「学習障害児に対する言語教育プログラム(コンピューターソフト)の開発」(B5版、100頁、300部)を公刊した。
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