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1996 年度 実績報告書

古代オリエントにおける都市形成とその展開

研究課題

研究課題/領域番号 08451089
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東海大学

研究代表者

近藤 英夫  東海大学, 文学部, 教授 (70119676)

研究分担者 松本 健  国士館大学, イラク古代文化研究所, 教授 (00103672)
田尾 誠敏  東海大学, 文学部, 助手 (90216599)
春田 晴郎  東海大学, 文学部, 講師 (90266354)
禿 仁志  東海大学, 文学部, 教授 (10186009)
キーワード都市 / 文明 / 古代 / メソポタミア / エジプト / インダス / 湾岸 / 交易
研究概要

研究分担者および外部講師を招いての研究会を都合6回行った。プロジェクト初年度であることから、研究会では、当該する各地域での古代都市形成期の様相を把握することに努めた。研究会で扱った地域は、メソポタミア、湾岸、エジプト、イラン、西北インド、シリア・パレスティナである。東地中海世界のうち、小アジア、バルカン半島については、次年度早い時期に研究会を行うことを予定している。
研究会で提起された問題を以下整理する。メソポタミアでは、都市形成の前段階のウバイド期の年代をどう確定していくか、またそこで社会構造にいかなる変化がみられるかが、問題となった。湾岸地域では、都市成立と交易活動(特にメソポタミアの諸都市が行った)とが密接に関係していることが指摘された。西北インドでは、インダス文明の都市が、規模や構造において、従来いわれてきたように必ずしも画一的でないことが指摘された。イラン(ペルシャ)の都市成立と展開については、同地域をいくつかに区分して考える必要が指摘された。エジプトでは、都市が定型的都市と非定型的都市に分かれること、そしてその区分が社会構造と関わることが、仮説として提起された。シリア・パレスティナでは、鉄器時代の都市を対象に議論がすすめられ、青銅器時代の都市とは異なる都市原理(あるいは機能)を考える必要が唱えられた。
以上が研究会で提起された問題である。いずれの地域でも、旧来のステロ=タイプ化した古代都市論の見直しが迫られていることが強調されていた。これを統合し、新しい都市論を展開していくのが、次年度以降の課題である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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