研究課題/領域番号 |
08451089
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
近藤 英夫 東海大学, 文学部, 教授 (70119676)
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研究分担者 |
松本 健 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 教授 (00103672)
田尾 誠敏 東海大学, 文学部, 助手 (90216599)
春田 晴郎 東海大学, 文学部, 講師 (90266354)
禿 仁志 東海大学, 文学部, 教授 (10186009)
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キーワード | 都市 / 文明 / オリエント / アナトリア / バルカン半島 / ペルシア湾岸 / 交易 / ウルク |
研究概要 |
本研究は、昨年度よりの継続である。昨年度の成果を、6月に行われた日本西アジア考古学会第1回総会シンポジウム(「古代オリエントにおける都市形成」)で公開した(その概要は、『西アジア考古通信』2号に掲載してある)。 さて、本年度の研究の状況を以下述べることとする。研究分担者および外部講師を招いての研究会を都合5回行った。昨年度に引き続いてオリエントとその周辺地域の古代都市形成期の様相を把握することを、研究会の第一の目的とした。さらに、地域様相から導かれる古代都市の概念規定を行うことを第二の目標とした。 地域様相の把握であるが、本年度は、ペルシャ湾岸地域、東地中海世界(小アジア・アナトリアおよびバルカン半島)を扱った。加えて、オリエントと比較するために、古代中国の都市形成がどのように把握されているかについて外部講師に発表願った。 「都市」の概念規定についての議論であるが、各研究会ごとに小シンポジウムを行い、発表された地域の「都市」が、どのような構成要素をもっているかを抽出し、検討を加える討議を行った。 昨年度からの研究会は都合11回を数え、基本的な資料の蓄積が徐々にできてきている。次年度はこうした成果を踏まえ、旧来の「古代都市論」を再構築する議論を深化させていく所存である。
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