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1998 年度 実績報告書

平安時代古瓦の研究-特に平安京搬入瓦について-

研究課題

研究課題/領域番号 08451090
研究機関(財)古代学協会

研究代表者

江谷 寛  財団法人古代學協會, 古代学研究所, 教授 (90223651)

研究分担者 桐山 秀穂  財団法人古代學協會, 古代学研究所, 助手 (90311282)
関口 力  財団法人古代學協會, 古代学研究所, 助教授 (30216527)
キーワード平安時代 / 瓦 / 平安京 / 平安宮 / 搬入瓦
研究概要

平成8・9年度の2年間にわたって収集した平安京出土の古瓦資料は約4000点になり,更に九州から四国・山陰・山陽・東海地方についても現地において収集した古瓦資料は,平安時代のものに限っても約100点になり,これらを全て1/2に縮小して1点ずつ資料カードに整理し,一部はすでにコンピュータに入力している。
本研究の主題である平安京内外の宮殿・御所・寺院・貴族の邸宅などの造営に際して搬入された瓦は,3つの時期に大別することができる。その第一期は,特に平安時代初期において,平安宮の宮殿や官衝の造営に使用された瓦は,長岡宮を経由して搬入された,藤原宮・平城宮・難波宮で使用されていた瓦が多く,これを平安時代後期になって,地方から搬入されたものと区別して,「再利用瓦」と呼ぶこととした。第二期は平安時代中期に,主として平安宮の焼亡による修築のために各地から搬入された瓦であるが,どの瓦が平安時代中期のものかが不確定であったが,仁和寺や池田瓦窯の調査研究によって認定できるようになった。第三期は平安時代後期で,平安宮の修理や御所の造営にさいして搬入されたものである。この時期の瓦は播磨・丹波を主にして,讃岐・備後・河内産の瓦が搬入していることが知られてきたが,その他に平安宮で出土するが,産地の不明であったものが出雲・土佐・遠江産であることがやっと確定でき,更に搬入の実態が受領たちの成功によるものであったことが文献によって明らかにでき,考古学の資料と文献とが一致することで,平安京研究に,おいて新たな面から成果をあげることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 関口 力: "『輔仁親王伝-花園山荘をめぐって-』" 『古代学研究所紀要』. 第7輯. 35-55 (1998)

  • [文献書誌] 関口 力: "『覚行法親王伝-仁和寺御室伝(1)』" 『仁和寺研究』. 第1輯. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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