研究概要 |
昨年一年間で,学習と教授の材料(教材?)に関するソフトウェアを数多く購入してきた.プロジェクトチームのメンバーの関心は,カリキュラムを開発するプロセス,および経験・知識・研究をより広く一般の人々と共有するプロセスに関心を向けてきた. これらの目的のため,プロジェクトのメンバーであるBarfieldとShillawは,1997年10月に英語部門のスタッフに対して、読書困難な学習者の知覚(Barfield),異なる熟達レベルの学習者の語彙データベース(Shillaw)を明らかにした.1997年11月には,プロジェクトメンバーであるAyabe,Barfield,Iwasaki,Kawasaki,Plain,Stappは外国語センターにおいて,教室研究のワークショップを行った.このワークショップは,「カリキュラム開発の現実と可能性」という会議の一環として行われたものである.その内容は,学習者のリスニングの発達(Ayabe,Kawasaki),学習者研究プロジェクト(Barfield),学習者の連語の能力と成績(Iwasaki),ペアによる内容ベースの学習(Plain),インターネットとCD-ROMをベースとする教材と訓練(Stapp)などのトピックに関するものであった.1998年2月にプロジェクトメンバーは,1998年4月に科研費プロジェクトの一環として出版されるカリキュラム開発に関する一連の研究論文を,協働的につくりあげることに同意した.さらにプロジェクトメンバーは、さまざまなサブプロジェクトを明確に関連づける方法として,次の年度を通して一連のプレゼンテーションをしていくことを決定し,また1999年の3月に最終的な科研費の論文を示すことについても決定した. 以上のような研究を通じて,プロジェクトメンバーはより密接に研究を行うことを学んでおり,また互いに感心と興味が共通する領域を見いだすことを学んでいる.このことは,どのような広範囲な教師主導のカリキュラム開発研究にとっても,最小限の基礎となることである.それは即時的に行えるというものではなく,手間がかかり,時間を浪費し,時とともに変化するものである.我々は,カリキュラム開発という問題に対する即時的な解決法はないということを学んできた.つまり我々は,このような同僚との協働が,進行する個人的かつ集合的な専門的関与を必要としていること,ならびに,このことが,より広い範囲における後のどのようなカリキュラム開発にとっても必要条件であること,を学んできたのである.
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