研究課題/領域番号 |
08451110
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平田 達治 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 教授 (30029665)
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研究分担者 |
木村 健治 大阪大学, 言語文化部, 教授 (80102797)
深沢 一幸 大阪大学, 言語文化部, 教授 (00115924)
中埜 芳之 大阪大学, 言語文化部, 教授 (80029727)
高岡 幸一 大阪大学, 言語文化部, 教授 (40065470)
藤本 和貴夫 大阪大学, 言語文化部, 教授 (70029734)
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キーワード | 国際関係 / 国際環境 / 言語文化 / 異文化交流 / 都市 / 日本文化 / 多文化 / 多言語 |
研究概要 |
異なる文化的背景をもつ民族や社会の間における相互交流、とりわけ日本と他の国々との関係が、どのような歴史的展開をへて今日に至っているのか。さらには異言語文化間の交流、および国際社会における日本の姿勢はいかにあるべきなのかという、今日緊急に回答を求められている問題に対して、国際環境と言語文化の相関という観点から照明を当てるため、本年度は以下の点に焦点を据えて、多様な参考資料を用いつつさまざまな観点から個別の研究が行われた。さらには研究会を開催し、それらの研究に関する活発な意見交換を通して統合を試み、以下の成果を得た。 1)西欧諸国・中欧諸国・ロシア・中国・日本が、歴史的にどのような民族問題を抱えてきたかについての研究が、異文化交流のトポスの一つである都市の問題を中心にそれぞれ報告された。それに基づいてさらに現在各国が異民族・異言語・異文化をいかに捉えているのかに関して議論が交わされた。 2)日本がこれまで西欧諸国・ロシア・中国などから、その言語や文化をどのように受け入れてきたのか、さらには日本・日本文化が外国ではいかに捉えられてきたのかについて、それぞれ研究が報告され、異文化に接する際の日本の一般的傾向、および諸外国における日本のイメージの類似・相違点について討議が行われた。 3)以上の詳細な研究成果を踏まえて、国際間あるいは国内における異文化・異言語の交流についての現状および展望に関して議論がなされた。その結果、さまざまな問題を抱えつつも、世界的な趨勢において、一言語・一文化に拘泥することなく、多文化を受容し多言語使用を容認する方向で解決を模索している状況が具体的に明らかにされた。
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