GII(世界情報基盤)について、ネットワーク利用面と基本的なアプリケーションの2つの側面から、2つの論文をまず書き、1997年2〜5月にかけて公表する。国際コールバック・サービスであり、ネットワーク利用形態が悪質ゆえITU(国際電気通信連合)で禁止すべきもの、とされた形態のものがある。それを放置することは、将来のGIIの構築にとって、必ずしもプラスではないとの認識が基本にある。後者にも重点があるが、別に、実際に国際通信を行なう上で必要な2以上の国のキャリアの協力に関係する、いわゆる国際計算料金制度について、(上)(中)(下)3回連載の論文を脱稿し、順以刊行される予定。そこでは、ネットワーク接続のためのコスト負担のあり方にも着目し、cost-based pricingという考え方が、どこまで合理的たりうるか、についても言及した。なお、それとは別に「電子マネーと暗号政策」についての、200字×250枚程度の論文もまとめ、近々公表の予定である。WTO基本テレコム交渉の本研究へのインパクトについても、上記の(上)(中)(下)にわたる論文の中で、詳論した。
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