研究概要 |
人々の政治意識はどのように形成され、持続し、また変容するのか。この過程を、こども(中学生以上)と成人の有権者に対する実態調査の分析によって明らかにすることが、本研究の目的である。われわれは、日本では初めての試みとして、こども(中学生以上)からおとなまでを対象とする、同時期の、同一質問票を用いた調査を企画している。 平成8年度は、来年度の本調査実施へむけた予備作業として、以下の研究を行なった。1.最終予備調査の実施,2.同調査結果の集計・解析,3.本調査質問票の確定。最終予備調査は、平成8年8月に、法政大学通信教育部生約250名を対象として実施した。その結果の解析過程で、われわれは、こどもから青年へと連続的な拡大傾向を有する、いくつかの政治態度・意識の存在を確認するとともに、また、青年時に形成される固有の政治態度を検出することができた。この知見にもとづき、本調査の質問票の確定を行なった。
|