• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

東京一極集中に関する都市経済システムの分析

研究課題

研究課題/領域番号 08453004
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

田渕 隆俊  東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (70133014)

研究分担者 黒田 達朗  名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (00183319)
キーワード集積の経済 / 一極集中 / 都市圏 / 地域間格差 / 社会資本 / 地価
研究概要

本研究は、経済のグローバル化が進行するなかで、世界の都市システムが再編されつつあることに着目する。都市集積のもたらす便益と費用に焦点を絞り、都市集積が果たす経済的役割を明かにすることによって、東京一極集中の功罪についての結論を得るのが最終日標である。かなり大きいテーマなので3年間の研究となるが、初年度においては、以下のような基礎的な研究に重点を置くことにした。
研究代表者(田渕)が平成8年度の11月に転任したために、研究分担者が(藤田、黒田)から、(黒田)だけになった。そのため、研究の方法が幾分変化することになった。まず、都市経済学と地域経済学の分野において、東京一極集中の功罪に関する理論的研究を行った。これは、藤田、黒田、田渕で三人で行うことができた。議論したのは、主に京都大学経済研究所でほぼ毎週金曜日に行われているUrban Economics Workshopにおいてである。
次に、都市単位および都市圏単位のデータベースを作成した。揃ったデータについて順次編集作業を行い、時系列と横断面についてさまざまな記述統計を作成し、経済学的な分析を行った。結果は、田渕がDiscussion Paper No.97-F-1,Faculty of Economics,University of Tokyoに報告した。また、東京における集積の経済については、「都市と地域の経済学」において多角的に論じ、地価に関するミクロ経済学的研究についてはLand Economics誌においてまとめた。一方、黒田はフィナンシャル・レビュー誌において、都市の社会資本に関する諸問題を分析した。いずれの論文も、二人もしくは三人で議論することによって完成したものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田渕 隆俊: "Interregional Differentials in Wage,Income,Land Value and Consumer Price Index" Discussion Paper,Faculty of Economics,University of Tokyo. 97-F-1. 1-12 (1997)

  • [文献書誌] 田渕 隆俊: "Quantity Premia in Real Property Markets" Land Economics. 72・2. 206-217 (1996)

  • [文献書誌] 奥野 信宏: "社会資本整備と資金調達" フィナンシャル・レビュー. 41. 1-15 (1996)

  • [文献書誌] 中村 良平: "都市と地域の経済学" 有斐閣, 324 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2020-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi