研究概要 |
EAT社のWorld Electric Data,International Finance Corp.のEmerging Market Date,OECDのIMPEX等の磁気データなどをもとに、大学院生の研究補助により、産業内分業を急速に拡大しているアジア域内電機電子産業の実態として、その生産・貿易ネットワーク、R&D、情報・物流・金融・決済システムの形成に関する分析を進行中である。 また、通産省、総務庁、OECD,世界銀行、UNIDOのデータにより、アジア域内産業構造のマクロ分析として、産業構造の動態・変容を分析している。特に、本年度は、アジア諸国の産業の競争力の動態と貿易構造に関するデータの加工と分析をおこなった。その成果の一部として、アジアの中の日本経済の動態・変容を分析し、「国際競争力と制度構造:日本の構造変化に関連させて」を発表した。 さらに、データ分析のために、8月に研究協力者として西南学院大学経済学部教授小島平夫教授から、データの時系列分析、統計分析についてのアドバイスをうけた。 しかし、上記の研究課題とともに本年度の研究計画である、アジアの成長プロセスで諸国の金融・証券市場がどのような姿で成長しているか、アジア諸国の貿易通貨・投資通貨・準備通貨のドルおよび円への依存度がどのように変化しているかに関する詳細なデータ分析は、また完了しておらず、来年度に引き継がれることとなった。
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