研究課題/領域番号 |
08453015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大滝 精一 東北大学, 経済学部, 教授 (20138556)
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研究分担者 |
若林 直樹 東北大学, 経済学部, 助教授 (80242155)
権 奇哲 東北大学, 経済学部, 助教授 (40261490)
金崎 芳輔 東北大学, 経済学部, 教授 (30204572)
武藤 滋夫 東京都立大学, 経済学部, 教授 (50126330)
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キーワード | 事業戦略評価 / 共同研究開発 / 投資決定過程モデル / 財務評価モデル / ゲーム論的企業行動論 |
研究概要 |
これまでの日本の産業競争力の源泉は、先端的なハイテク技術や情報技術を開発導入した企業が、製品開発や生産システム、経営システムを高度化したことにより形成されてきた。しかし、現在、国際化・情報化が進展しマクロな経営環境が変化しているために、日本企業の経営システムが構造変動しており、先端技術企業とそのグループ企業は、経営戦略・事業構造・人事管理システムを変化させつつある。本調査研究の主目的は、企業の経営行動におけるこうした構造的変化により、先端企業の戦略評価のモデルとシステムがどのように変化しているかについて、関連する複数のアプローチから総合的に調査分析することにある。初年度は、現象分析に関する研究分担者各自のアプローチ応用についての準備研究を展開した。それらは、主に先端技術企業の企業行動の分析枠組に関して、組織論、ネットワーク論、共同研究開発論、会計学的投資決定論、ファイナンス理論、ゲーム理論などの諸アプローチを利用した共同研究を展開し、(1)ネットワーク型組織論から見たハイテクベンチャー企業ネットワークの形成プロセス、(2)組織情報論から見た組織メディアの高度化の影響分析枠組、(3)研究開発戦略論から見た共同研究開発行動分析枠組、(4)投資決定論から見た投資決定過程の分析枠組、(5)ファイナンス理論からの倒産リスク評価の面から見た財務評価手法、(6)ゲーム理論の企業行動への応用研究から成る。こうした分析枠組みに関する中間成果は、『先端技術企業の事業戦略評価構造に関する調査研究中間報告書』にまとめられている。
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