研究課題/領域番号 |
08453016
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
渡辺 千仭 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (60220901)
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研究分担者 |
勝本 雅和 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (90272674)
宮崎 久美子 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (20281719)
木嶋 恭一 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10134826)
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キーワード | 技術経済 / 技術経営戦略 / 競争力 |
研究概要 |
本研究は、我が国製造業を中心に、1)技術の本来的便益を的確に反映した研究開発投資内部収益率の微視的計測手法を開発し、2)1955-95の間の各年の内部収益率を微視的に計測し、3)経営環境・政策等収益率への影響及び収益率と競争力の相関について、米欧比較を含めた産業間・企業間・時代間の比較実証分析を行い、4)収益率に視点を据えた技術経営戦略を体系化することを目的とする。 まず、研究開発内部収益率計測の基礎となるデータの収集を行い、日本および米国について、製造業の13業種に関するデータベースを構築した。更に、日本については、主要業種の主要企業約120社に関するデータベースを構築した。また、これらのデータベースをインターネット上から利用可能な環境を整備した。 以上のデータベースに基づき、技術と労働、技術と資本の間の代替関係の変化を分析し、その結果を日米間で比較することで近年の日米逆転現象の原因を明らかにするとともに、研究開発の多角化に基づく技術距離の概念を用いて技術スピルオーバーの計測を行った。更に、日本の主要企業について分析を行い、業種別の違い、企業毎の技術経営戦略の違いなどを明らかにした。今後はこれらの分析で得られた結果に基づき、その体系化に取り組む。
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