研究課題/領域番号 |
08454062
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
東條 栄喜 東京大学, 原子核研究所, 助手 (10092280)
|
研究分担者 |
川上 宏金 東京大学, 原子核研究所, 助手 (50013412)
鄭 淳讃 東京大学, 原子核研究所, 助手 (00262105)
今西 章 東京大学, 原子核研究所, 助手 (90013408)
仁木 和昭 東京大学, 原子核研究所, 助手 (20242167)
服部 俊幸 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (50134648)
|
キーワード | ECRイオン源 / 多価イオン源 / プラズマ型イオン源 / コンパクトイオン源 / イオン源物理 / プラズマ応用 / プラズマと電磁界 / プラズマ電子加熱 |
研究概要 |
第三世代のECRイオン源コンセプトの一環としての、ECR原理の拡張、低価・多価イオン生成の使い分け、小型軽量化の三つの課題を結合した、新たなECRイオン源の開発とその動作特性の研究を目標にして、本年度にイオン源本体の設計を終え、現在製作中である。設計上の特徴としては次の事項が挙げられる: 1.必要なBmin構造の磁界を永久磁石(リング磁石と直方体磁石)で極めて小型軽量に構成し、Bminの増加用にのみ1個の補助的ソレノイドを内蔵している。本体荷重は30kgで外寸はφ180×230である。 2.磁界構成上は、通常のECR磁界に加えてプラズマ室の中心部にl/2Becrの静電波共鳴帯(第二バーンシュタイン帯)の設定ができる。前者を通常の多価イオン生成用に、後者を低価イオン生成用に対応させている。 3.マイクロ波ポートを軸方向と径方向に複数個、実装しているので、R波入射とX波入射の効果との関係を考慮して、複ポート加熱及び複周波数加熱が可能であること。 4.マイクロ波システムを12-14.5GHzの範囲で可変周波数動作が可能な構成にしたこと。また可変デューティのパルス動作も可能にし、実効出力を200Wにして、省電力型のマイクロ波源にしたこと。 本イオン源による第二バーンシュタインモードの低価イオン生成への有効牲の検証、多価イオン生成への複周波数加熱効果とRF入射モードの関係、更にそれらの相乗実験、また様々な種類のビーム取り出しの実験研究を次年度に行う予定である。
|