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1996 年度 実績報告書

長基線ニュートリノ振動実験の為のニュートリノビームモニターの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08454066
研究種目

基盤研究(B)

研究機関新潟大学

研究代表者

田村 詔生  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (00025462)

研究分担者 中野 逸夫  岡山大学, 理学部, 助教授 (90133024)
宮田 等  新潟大学, 理学部, 助教授 (80192368)
宮野 和政  新潟大学, 理学部, 教授 (10011529)
キーワードニュートリノ振動 / シンチレーションファイバー / 鉛ガラス / チェレンコフ光
研究概要

研究課題のニュートリノビームモニターを構成する各要素について現状を以下に述べる。
(1)μ粒子検出器:今回の補助金とは特に関係していないので省略する。
(2)鉛ガラスカロリメーター:先ず宇宙線を用いたエネルギーの較正が可能であるか否かについての研究を行い、得られたピークからエネルギーの較正が可能であることを確認し、さらに詳細なデータ解析が進行中である。次に東大核研の電子シンクロトロンを用いて、電子に対する「エネルギーと波高の関係」、「エネルギーの分解能」及び「それらの入射位置による違い」などを調べた。鉛ガラスの中央に照射した場合のエネルギーと波高の関係とエネルギー分解能に関してはデータの解析を終了し、位置依存性については解析中である。
(3)水・シンチレーションファイバー検出器:水中での反応で生じた荷電粒子の精度の良い位置の測定を行うために、水入りの容器の間にシンチレーションファイバーを置き、そこからのシンチレーション光を(イメージ増幅管=IITで)イメージ増幅してCCDカメラで電気信号に変え、VME規格の読み出し回路からボードコンピューターを通じて読み出す予定である。その為にファイバーからの信号の検出効率の測定を行い、0.7mmφのマルチクラッドのファイバーが良いとの結果を得た。また実際の時と同じように、ファイバーをリボン上に束ねたものを大口径のイメージ増幅管と上記の読み出し系で読み出して、十分な検出効率が選られることを確かめた。
(4)水からのチェレンコフ光の検出の可能性の研究:検出器中の水を高速荷電粒子が通過した際に発するチェレンコフ光を検出できれば、電子や光子の識別に有効であると考えられるので、その開発研究を行った。その結果、適切な反射シートと波長変換板の使用により、使用は可能であるとの結論を得た。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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