研究課題/領域番号 |
08454071
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
家入 正治 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (50192472)
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研究分担者 |
田中 万博 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (90171743)
作田 誠 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (40178596)
高崎 稔 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (70044782)
野海 博之 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (10222192)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | ニュートリノビームライン / ニュートリノ / 長基線ニュートリノ振動実験 / CT / SEC / SPIC / チェレンコフカウンター |
研究概要 |
本研究の目的は、『ニュートリノの生成標的から数百km離れた大型検出器にむけてニュートリノを効率良く輸送するために、ニュートリノ生成標的側でのビームの検出器を設計し、その検出器によるビームの制御システムを開発すること』である。ニュートリノビームは、陽子ビームを金属標的に当て、それにより発生するπ中間子が飛行中にμ粒子とニュートリノに崩壊することによって得られる。従って、ここでの開発対象となる検出器は、金属生成標的に当てる前の陽子ビームと、発生後のπ中間子や崩壊後のμ粒子、のそれぞれについて、位置・向き、及び、強度分布を測定するものとなる。また数百km離れたニュートリノの大型検出器の位置に数十mの位置の精度でニュートリノを導くことが要求されるから、向きの測定精度は1ミリラジアン以下であることが課せられる。このために、CT(電流変換器)、SEC(二次粒子検出器)、SPIC(平板イオンチェンバー)、チェレンコフカウンター等の各種検出器の設計・試作・テストを行い、これら検出器の実機を製作し動作テストを行いビームラインに設置した。さらに、これらの検出器の測定結果をオンラインで表示し、その結果を用いて○位置と軸出し○輸送効率の向上等のビームラインの調整を行うことが出来た。長距離に亘るビームライン全体の安定で効率的な運転のための総合検出器システムとして、実験に供することが可能になった。
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