研究課題/領域番号 |
08454135
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤井 良一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00132712)
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研究分担者 |
野澤 悟徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (60212130)
ブハート ステファン 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70293719)
上出 洋介 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60113099)
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
國分 征 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00011502)
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キーワード | EISCAT / 磁気圏 / 電離圏 / 熱圏 / 中間圏 / 非干渉性散乱レーダー / 中性大気 / オーロラ帯 |
研究概要 |
非干渉散乱(IS)レーダー観測は人工衛星等の飛翔体観測と共に、超高層大気をはじめとする地球周辺環境を観測・研究する最も有効な手段の一つである。中間圏・熱圏・電離圏の超高層大気を中心に低・中層大気、磁気圏・太陽風にまで及ぶ観測に有効なISレーダーを用いて日本独自の観測を主体的及び継続的に行うことは、国際的にも大きく貢献するものである。 国内的には、他のEISCAT加盟国と同様にレーダーデータのみを使った研究やモデリングの他に、日本が実施している飛翔体や地上観測との同時観測による研究等、日本独自の研究も行うことができる。 磁気圏から電離圏に、電流や粒子のエネルギーとして注入された太陽風エネルギーが、いかなる過程で熱圏の中性大気に与えられ、プラズマや中性大気の組成を変化させるか、また中性大気の運動エネルギーがいかなるフィードバック過程をへて逆に電離圏や磁気圏に影響を与えているかをEISCATレーダーを用いて特に勢力的に研究を進めている。 EISCATレーダーを用いた熱圏・電離圏・磁気圏など極域高層大気圏内のダイナミックスな物理・化学過程の研究を実施するために、EISCATデータのシステマティックな収集、解析ソフトウェアの開発と整備、ネットワークを通じて、国内の共同利用研究者に提供を行っている。標準共通データの整備・利用の継続はもとより、速いサンプリングデータの収集と整備を進めている。また、日本独自のEISCAT特別実験のデータについても共同利用研究者と協力してデータ処理、解析、研究を推進している。これらのデータベースは、DAT、8mmテープを用いて、或いは当研究所共同観測情報センターのwwwを通じて全国の共同利用研究者に供している。
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