研究課題/領域番号 |
08454136
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
家森 俊彦 京都大学, 理学部, 助教授 (40144315)
|
研究分担者 |
竹田 雅彦 京都大学, 理学部, 助手 (30236484)
亀井 豊永 京都大学, 理学部, 助手 (10233967)
|
キーワード | 電離層-磁気圏相互作用 / 中性風 / 沿磁力線電流 / 電離層ダイナモ / HFレーダー / 磁気圏 / 電離層 |
研究概要 |
1。極域の電場分布と地磁気擾乱分布等から電離層の中性風を推定するため、レーダーデータ解析装置およびグラフィックスソフトウェアを当研究経費で導入し、米国APLで開発されたレーダーデータ解析用のソフトウェアをインストールした。 2。1994年以降の汎世界的地磁気1分値データを収集し、等価電流図を作成するための準備とソフトウェアの開発を進めた。 3。中緯度における電離層中性風起源の沿磁力線電流の存在を確認するため、DE-2衛星による電離層上空での磁場観測データの解析を行った。その結果、DE-1衛星による高高度磁場観測データから推定された中緯度沿磁力線電流分布と調和的な結果を得た。この成果は、1997年3月の地球惑星科学関連合同学会(名古屋)で発表された。 4。DE-1衛星による磁場観測データの解析を更に進め、JGR誌投稿論文の改訂を行った。また、沿磁力線電流がつくる磁場分布を計算することにより、極冠域上空で観測される太陽方向の磁場擾乱の起源について考察を行い、沿磁力線電流の曲率の効果が大きいことをみいだいた。これは、名古屋大学STE研究所主催の北極レーダーシンポジウム(1996年10月)で発表した。 5。太陽活動度および太陽風と、中緯度電離層電場および密度の関係について、信楽MUレーダーデータおよびアイオノゾンデ観測データの統計的解析を行い、従来、惑星間空間磁場(IMF)の効果と考えられていた電離層密度変化が実は太陽活動度の効果であることを明らかにし、結果をJGG誌に発表した。 6。国立極地研究所を通して、約200ギガバイトのSuper DARN HFレーダー観測データを取得し、解析を開始した。
|