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1997 年度 実績報告書

二次イオン質量分析計による軽元素測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08454162
研究機関東京大学

研究代表者

杉浦 直治  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80196716)

キーワード二次イオン質量分析計 / 窒素 / 炭素 / 水素 / 軽元素 / 同位体比
研究概要

微少領域の微量な軽元素(H,C,N)の定量及びその同位体比を二次イオン質量分析計で測定できる様にするのがこの研究の目的であった.以下に述べるようにこの目的はほぼ達成されている.
1)窒素の測定
金属鉄中の窒素の測定(定量及び同位体比)ができるようになった.窒素はコンタミネーションの影響が大きいので検出限界は100ppm程度である.同位体比は数百ppmの窒素がある時に10分程度の測定時間で5パ-ミル程度の誤差で測定ができる.
2)炭素の測定
金属鉄中の炭素の測定ができるようになった.検出限界は数十ppm程度である.この程度の濃度で,10分程度の測定で同位体比の測定精度は5パ-ミル程度である.また2次イオン質量分析計で測定した炭素の同位体比は,instrumental fractionationのために鉱物ごとにかなり異なることが解った.
3)水素の測定
水素の検出限界はまだ確かめられていないが,バイオタイト(水素濃度0.5wt%程度)等では十分なシグナルが得られている.同位体比の測定精度は現在5%程度であり,これは測定条件が十分にコントロールできていないためにinstrumental fractionationが変化しているせいと考えている.
これらの基礎的な研究の成果に基づいて鉄隕石やコンドライトの軽元素の研究が進められている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 杉浦直治: "Ion probe measurements of carbon and nitrogen in iron meteorites" Meteoritics & Planetary Science. 33. (in press) (1998)

  • [文献書誌] 杉浦直治: "Isotopic composition of carbon and nitorogen in Mezc madaras measured with a secondary ion masss spectrometer" Meteoritics and planetary Science. 32. A126 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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