研究概要 |
BWOの位相制御用の局部発振器としてガンダイオード(80-110GHz)を用い、ガンダイオードからのミリ波はセンチ波の周波数シンセサイザーに位相ロックされている。サブミリ波用ミキサ-はケルン大学より提供をうけ当初の予定どおり完成し、570-660GHz,730-860GHzの周波数領域での高精度・高感度分光装置が完成した.周波数制御、データ取り込み等は全てコンピューター制御されている.制御用ソフトウェアーはLabViewを主体にして独自に作成した。分子イオン、HN_2^+、電子励起状態(^1Δ_g)O_2、CO等を観測し感度をテストし、1.6mの光路長で2x10^<-9>cm^<-1>の感度を有することが判明した.イオン、フリーラジカル等の不安定分子の生成用に、長さ80cm,内径40mmのホローカソード放電セル、および、長さ1.6m、内径40mmの磁場閉じ込め型陰極グロー放電セルを製作した.放電管はタンデム冷却機により-80_OCまで冷却可能である。両放電セル共に充分の性能を有するが、特に、磁場閉じ込め型グロー放電は、予期以上の安定なグロー放電を維持し極めて良好な動作をすることが判った.これにより、上記、^1Δ_gO_2、COの線形の精密測定を行い、衝突幅パラメーターを求めた。 ファブリーペロ-共振器用の大型排気装置および真空槽を設置し、予備テストを行った.ファブリーペロ-共振器本体のテストは次年度に継続する.
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